Tuesday, February 26, 2019

ロンドンの美味しいコーヒー

イギリスといえば紅茶が美味しくて、イギリス人は紅茶をよく飲んでるのかと思っていましたが、実際には街中にはいたるところでコーヒーチェーンや個人のコーヒー屋があります。多くあるコーヒー屋の中から私の一押しはMonmouth Coffeeです。

Borough Marketのすぐ南側に隣接するThe Borough

Monmouth CoffeeはCovent GardenのMonmouth Street発祥のコーヒーロースターで、Monmouth StreetとBorough Marketの2箇所にあります。お店の近くに行くとコーヒーの良い香りが漂ってきて、コーヒー好きなら間違いなく引き寄せられてしまうはずです。どちらのお店も素敵ですが、個人的にはカフェとして利用するならCovent Gardenの方が落ち着き、コーヒー豆を買うならBorough Marketの方が良いと思います。品揃えや味に違いは無いと思います。

Borough Marketのすぐ南側に隣接するThe Boroughは、Stoney StreetとPark Streetの角にあり、常にPark Streetに沿って行列ができているので初めて行ってもすぐにわかると思います。ここで注意点は、お店の左側の行列はコーヒーをその場で飲むひとやテイクアウトするひとの行列で、コーヒー豆を買うのは右側に並ぶ必要があります。

いつもテイスティングさせてもらって2〜3種類の豆を買う

コーヒー豆を売っている側は、常に3、4人の店員さんがコーヒー豆を選ぶヘルプをしてくれていて、半分ぐらいの人は銘柄指定を即決で買っていき、残りの人は、好みの味を伝えていくつかテイスティングをさせてもらって、選んでいます。うちは、チョコレートぽい味、フルーティーな味、酸味が強くない味、ビター過ぎないものなどと指定して、テイスティングをお願いします。ここのバリスタさん達の良いところは、とても気さくで、相手の知識によっては優しく噛み砕いた表現を使ってくれたり、わずかに香るコーヒーの味を教えてくれたりととても知識が豊富なところです。また、コーヒーの入れ方(ハンドドリップ、マシン、エスプレッソなど)、豆の挽き方、コーヒーを出す水などの情報も尋ねれば教えてくれます。我が家は、ここでVolvicBritaの水がコーヒーに最適なことを教えてもらいました。

毎回購入するブラジル産のチョコレートっぽい味の強いコーヒー

コーヒーにミルクを入れて飲む人は、ぜひミルクもテイスティングと一緒にもらってください。ミルクを入れるとどう味が変わるかも教えてくれます。バッグの大きさは3種類あって250グラム、500グラム、1キロ。我が家は250グラムを3種類か500グラムを2種類買うことが多いです。これで朝二人で1〜2杯コーヒーを入れて、2週間ぐらい持ちます。

コーヒーのテイスティングをして、もっとコーヒーが飲みたいと思った時は豆を買うときにドリンクの注文できます。私のオススメはカフェオレかホワイトフラット。美味しいコーヒーと濃厚なミルクがとてもよく合います。

ここのスイーツ類も美味しいですが、コーヒーのカウンターの奥に陳列されているのでなかなか買うチャンスがありません。今度は試して見たいと思います。



Thursday, February 21, 2019

ロンドンの水事情ーダブルフィルターの勧め(Brita浄水器の取り付け)

我が家の飲料水の救世主!Brita Waterbar

ロンドンの水道水はよく言えばミネラル豊富で、水回りは使うたびに白く模様が残ります。模様が残るぐらいなら、掃除すればなんとかなりますが、間違って飲むと下痢したり、シャワーを浴びると皮膚が弱い私はたちまち湿疹や吹き出物ができてしまいます。

そこで、我が家ではボイラーと温水タンクの交換時に水道の元栓から家の中に水を供給する配管の間に1箇所フィルターをつけ、家中のすべての水が超硬水から軟水へと変わりました。これで激変したのはシャワーです。フィルターをつける前より石鹸の泡立ちが良くなりました。また一番良かったのは、フィルターをつける前は東京からロンドンに来ると頭の中に吹き出物が数個必ず出来ていたのが、全く出来なくなりました!

飲料水に関してはこのフィルターで「飲めなくはない」というレベルにまでなりました。フィルター導入前に水道水を口にすると軽い下痢になってしまいましたが、導入後は下痢になることはなくなりました(フィルター導入前に一度体を張って実験してみました)。ただ、水の味に関しては、まだ若干口当たりが悪く、特にコーヒーやお茶を入れるとミネラルウォーター(うちではVolvicを愛用していました)を使った時とわずかに違いがありました。正直、私にはコーヒーやお茶を入れてしまうと、味や香りにそんなに大きな違いは感じなかったのですが、うちの相棒はとても舌が敏感で、犬並みの嗅覚を持っているので、コーヒーの味と香りが違うと断言していました。

コーヒーやお茶を入れるのにオススメ!

そういうわけで、一つ目のフィルターの導入後も、飲料水や料理用にVolvicを購入し1週間で1ダースほど消費していました。お茶やコーヒーを入れるのに数種類のミネラルウォーターや蒸留水を試しましたが、ヨーロッパでは珍しい軟水のVolvicが最適だと思います。

しばらくして、コーヒー豆が無くなったので、ロンドンで一番のお気に入りのMonmouth CoffeeThe Borough店へ行きました。ここは世界中から様々な種類の豆を買い付けていて、豆を購入する際にテイスティングができるので、自分の好みのコーヒーが見つけられます。この日担当してくれた人と雑談をしながらコーヒー豆を選んでいる時に、ふとウチの相棒が「Monmouth Coffeeでは、どんな水を使ってるの?」と聞くと、「Britaですよ。普通の家庭でピッチャーを使って水道水を濾過するのに使っているやつ。ただ、ここでは業務用の大きなフィルターを水道につないで使ってます。」と教えてくれました。

ピッチャータイプのBritaは知っていましたが、ビルトインタイプのBritaがあることは知りませんでした。ただ業務用だと場所をとって、お値段も張るだろうから一般家庭に導入するのは難しいだろうと思ったけど、どのくらいの値段かAmazonで調べてみると、ビルトインタイプでも意外と安いことがわかりました。Brita社からは2種類が販売されていて浄水機能のみの独立型と浄水機能と通常の水道がコンビネーションされた混合型がありました。独立型が130ポンドで、混合型が300ポンド。フィルターは45ポンド。初期費用と工事費はかかりますが、フィルターは6ヶ月から1年もつとのことなので、1ヶ月にVolvicを約50本(50ポンド)消費する我が家では、3ヶ月もかからずに元が取れることになるので導入してみることに決めました。

我が家にはキッチンにシンクが3つあり蛇口が2つあったので1つを浄水機能のみの独立型に交換することにしました。蛇口の交換はあっという間に終了し、フィルターをシンクの下に取り付けて完成です。

蛇口の交換とフィルターの取り付け完了
蛇口のランプが赤に変わるとフィルターの交換時期
Britaのフィルターを通した水と水道水の両方でコーヒーを入れてみると、確かにBritaのフィルターを通した水の方がコーヒーの味がまろやかになります。一番驚いたのは、シンクの中や周りにできるライムストーンの白いしみが、Britaに交換した方のシンクには全くできなくなったことです。ロンドンの超硬水もフィルター2個を使えば軟水に変わるようです。

水道水が乾くとできる白いシミ
Brita水を放置して乾燥させてもシミなし!
我が家はキッチンに蛇口が2箇所ありフィルターのみの蛇口に交換しましたが、水道工事屋のジェイミーによると、Britaに限らず混合型の取り付けもよく依頼されるようです。ちょっと面白いのは、これまで持参していたペットボトル水しか飲まなかったジェイミーが、我が家に来るとコップを貸して欲しいといって、毎回Britaの水を飲んでいきます。きっと、自分の仕事だから安心して飲めるのと、色んなメーカーの浄水器の違いを確かめて、お客さんに聞かれた時に答えられるようにしているのだと思います。ちなみにジェイミー曰く、Britaの水は美味しいそうです。


Wednesday, February 13, 2019

ロンドンのトイレ事情−シャワートイレがやって来た(完成編2)!

無事に注文したFLORYのNormal型の便座が届き、早速ダンボールをあけて、ジェイミーが来る前に、新しい便器にフィットするか確認してみました。どうやら、今度は便座がはみ出ることなく設置できそうです。すると程なくしてジェイミーが到着しました。

念の為、ジェイミーも便器を取り付ける前に、便座をセットしてみて間違いなく取り付けられることを確認して親指を立ててGOODのポーズ!ここからは作業がとても早いです。汚水パイプと給水パイプを新しい便器につなぎ便座を取り付けるプラスチックを取り付けた後、便器を取り付けます。

その後、便座への給水ホースをトイレの左下につけた小さな蛇口につなぎ、小さな蛇口から便座への給水ホースにフィルターを取り付け、便座をセットして完成しました。文章で書くと簡単に思えますが、これで1時間ほどかかりました。

便座への給水を制御する小さな蛇口とフィルター

最後に電源を入れて、いよいよ試運転です。便座の左前部分の内側にセンサーがあるようで、その部分を手で押えて、ジェイミーがスイッチを押します。が水が出ません。「あれ?おかしいなぁ。。。そうか、蛇口を開けてなかった!」といってジェイミーが小さな蛇口を開けます。再度、センサーに手を置いてスイッチを押すとノズルが出てきて「あ、ジェイミー危ないよ」と言おうとした瞬間、温水が綺麗な放物線を描いてジェイミーのTシャツにかかってしまいました。ジェイミーは「Ouch!」といって一瞬驚いた様子で「完成した!」と。

ペンキを塗る前。グリーン

取り付け開始から便器の購入や便座の返品交換を経て1週間かけてようやく完成しました。問題がなければ、シャワートイレの取り付けは1時間ほどで取り付けが完了すると思います。この日はくたびれたので翌日トイレエリアのペンキを塗り替えました。前のオーナーが塗ったグリーンは好みの色ではなかったので、ベッドルームと同じブルーに塗り替えました。便器がとタンクの間にある板は取り付けの前に塗れば楽だったのでしょうが、あとの祭りです。必要がないところにすべてマスキングテープを貼り付けて、太いブラシと細い筆を駆使してペンキを塗り完成しました。

細部は小さな筆を使ってペイント

ライトブルーのペンキを塗って完成!

使用し始めた感想は、シャワートイレはすこぶる快適です!
FLORYの便座の良い点は、イギリスでの安全基準を満たしていることが一番です。また、イギリスの水事情を考慮してかフィルターが付いているところも利点だと思います(交換用のフィルターもアマゾンで売っています)。温水も途切れることなく出てくるし、乾燥機能も付いていて日本製のものと機能面では遜色はありません。1点だけ気になるのは、日本製のものより若干モーターなどの音が大きめかなぁと最初感じますが、慣れれば気にならなくなります。

便器を購入、便座の交換など想定外のことが起こり、予定より時間がかかりましたが無事トイレのリノベーションが完成しました。
費用の内訳は、

  • FLORYの温水便座       £280
  • 便器                          £130
  • ペンキ                       £10
  • 水道工事                    £125
合計£545でした。但し、水道工事費用は推定です。シャワートイレ工事の他に洗濯機の取り付け、浄水器の取り付け、別のトイレの修理をお願いした合計からこの工事にかかった時間を考慮したものです。

我が家にはもう1箇所トイレがあるので、そのトイレのバスルームの改装と一緒にジェイミーに2台目を取り付けてもらう予定です。

Monday, February 11, 2019

ロンドンのトイレ事情−シャワートイレがやって来た(完成編1)!

翌朝10時過ぎにジェイミーから、新しい便器は届いて、便座を試してみたけどうまくフィットしないと連絡が入りました。日本だと便器のサイズや形はそんなに種類が多くないと思うのですが、ジェイミー曰く、イギリスじゃいろんなサイズやデザインがあるとのこと。確かに見せてもらったカタログを見ると、いろんな種類がありました。

こうなったら、購入したFLORYの長型(Elongated)の便座はAmazonに返品して、普通サイズ(Normal)を注文し直すしかありません。ジェイミーがAmazonプライムで注文したら明日には届くよね?じゃ、明日出直す。配達の詳細がわかったら連絡してと言って帰って行きました。二日連続で我が家にやって来たジェイミー。なんとか今週中にこのトイレの設置を終わらせたいようです。

今度は間違えないように「Normal」を選択(Amazon UKから引用)。

今度は間違いの無いようにFLORYのNormalを選んでいることを相棒とダブルチェック。間違いないことを確認し、翌日配達を選択して注文!あとは、配達状況を確認してジェイミーに連絡するだけ。まずは注文が完了したことだけジェイミーに連絡。ジェイミーも私もこの時点では、天下のAmazon様、Primeなら明日の朝に届くだろうと考えていました。

数時間後、配達状況を確認してみると「It will be delivered by 8:00pm tomorrow」と表示されました。夜8時?Primeじゃねーのかよ!と思わず呟いてしまいましたが、イギリスの配送事情を考えると「明日着くっていうだけでも良いのかも。ま、明日の朝、トラックが配送に出たら、もっと正確な時間を教えてくれるはず」と思っていました。ジェイミーに夜8時までには届くと連絡すると「わかった、じゃ明日朝9時に着くように行くよ」と。ジェイミーは午前をと午後を勘違いしてます。「便座が届くのは、朝8時じゃなくて、夜8時までだから、朝9時には届いてないかも」と返信すると電話がかかってきてました。「明日便座が届いたら連絡ちょうだい」と、ジェイミーも落胆した声色です。

そして翌朝、配達状況を確認してみると「Arriving today by 9pm.  Out of delivery at 9:28am」と、夜9時までに配達とさらに1時間遅くなっています。どこがPrimeなんじゃ?12時間かけて配達かい!と心では思いましたが、ここはイギリスです。仕方ない。今日は出かけずに待つしかありません。これと比較すると、日本で宅配便が細かく配達時間を指定できるのが異常なのかもしれません。ジェイミーに連絡すると「近くにいるから、便座が届いたら連絡して」と。

1時間ほどすると玄関のベルが鳴りました!急いで階段を駆け下りドアを開けると、FLORYの箱を持ったアマゾンの配達員がいます!サインをして受け取って、早速ジェイミーに連絡。ちょうど別の仕事が終わるところのようで「30分ぐらいでそっちに行くよ」と電話してきました。

Normalサイズの便座が到着!
いよいよ取り付けです!どうか、すべてがうまく行きますように!

Saturday, February 9, 2019

ロンドンのトイレ事情−シャワートイレがやって来た(取り付け編2)!

水道工事屋のジェイミーが便器を注文してくれた2日後、注文した便器が届いたかどうかPlumming Shopへ確認に行くと、届いているとのことなので早速クレジットカードで支払い。Plumming Shopの店員さんが「日本人なんだって?日本はスッゲーハイテクだよねー。1回行ってみたいよ。」って話しかけてきて、しばし雑談(East London訛りが強くて、ところどころ理解不能。下町の兄ちゃんって感じ)。「なんで日本人って知ってるの?」と聞くと「ジェイミーが教えてくれたよ」と。ロンドンに住んで思うのは、概ね日本人っていうことで優しくしてもらえることが多い。
さて、便器の支払いを済ませ、ジェイミーに連絡し日程を決めて、3日後に来てもらえることに。そして待ちに待った取り付け当日。ジェイミーがPlumming Shopから便器をピックアップして、新品の便器を持って我が家にやってきました。「洗濯機と浄水器の調子はどうだい?」とジェイミーがまず聞いてきて、「パーフェクト!」と答える。実は、前回の訪問時にシャワートイレの取り付けだけでなく、新しく購入した洗濯乾燥機と浄水器の取り付けもお願いしていたのです。この話はまた別途。
早速工事にに取り掛かり、あっという間に便器を取り外し、タンクをカバーしていた板も簡単に取り外してしまいました。カバーを外すときに「ペンキが剥がれちゃうけど良い?同じ色のペンキは残ってる?」と確認してくれるのはとても好印象。「同じ色のペンキはないけど、全部塗り替えるつもりだから良いよ」と返事すると「誰がペイントするんだい?」と聞かれたので「実はペンキ塗りは得意なんだ」と返事(絵を描いたりは、とても下手くそなのですが、手先が器用なせいかペンキ塗りは得意なのです)。

img_6488.jpg
便器とタンクをカバーしていた板を取り外し、新しいパイプを繋いだところ

すべて取り外したところで、ジェイミーは立ち上がって指揮者のように指を動かし始めます。どうやら、頭の中でどう配管するかシミュレーションしているようです。そのシミュレーションが終わった後「足りない部品をPlumming Shopで調達してくるから、ちょっと待ってて」と出かけて行きました。ほどなくしてジェイミーが部品を4つ買って帰ってきました。水タンクと新しい便器をつなぐ配管、水道管からシャワートイレに排水する三又の分岐、分岐とシャワートイレを繋ぐホース、そして小さな蛇口のようなもの。「小さな蛇口は、何に使うの?」と質問すると「トイレの下の見えないところに取り付けて、長期留守にするときにシャワートイレへの水の供給を止められるようにするんだよ」と。なるほど、うちが東京とロンドンを行ったりきたりすることを考慮して蛇口を付けてくれるんだ。なかなか賢いジェイミー!

Small
小さな蛇口。これでシャワートイレへの水の供給をコントロール

パーツも揃い後はシャワートイレを便器に取り付けて、組み立てるだけ。ジェイミーもなんだか嬉しそうで、鼻歌を歌っています。便器を壁に取り付ける前に、便座を取り付けるプラスチックを便器に取り付け、便座を試しに取り付けたとことで、ジェイミーが「We have a problem」と。何かと思うと、便座がはみ出てしまうとのこと。おかしいな、確かにはみ出してます。そうならないようにNormalサイズを注文したはずなんだけどなぁと思い、アマゾンの注文履歴をみると「長型(Elongated)」を注文してしまってる!うーん、痛恨のミス。。。

56994266093__102a0624-8eb7-43e5-b45b-c8ed698347d4.jpg
便座が収まらない。。。

下の写真の水色の矢印の部分で便座の前後の位置を調節できるようになっているのですが、一番後ろに下がるように調節しても上の写真のように便座がはみ出てしまうのです。便座として機能はするのですが、見た目が悪いので、下の写真の赤い丸の部分に便座を支えるスクリューが通る穴を開けてを無理やり便座を後ろに下げてみることにしました。

スクリーンショット 2019-02-08 18.11.46
水色の便座の前後を調節する部分では対応できず、赤丸の部分に穴を開けることに。
(部品の写真はAmazon UKから)

穴を開けると便座が出っ張っている部分がちょうど収まりそうです。しかし、便座をプラスチックの上をスライドさせて取り付けると「カチ」っとロックできるのですが、今度はロックできません。。。ジェイミーと2人で押してみてもうまくいきません。何度もやっていると、ジェイミーが「I see....this is not possible to attach it...」。。。
便座を一旦外して、裏返してみるとシャワーの出てくる部分が出っ張っていて、この部分が便器の穴の後ろの端につっかえて便座がロックできなくなってしまっています。下の写真の30センチ付近にあるシャワーノズルが格納されている部分が出っ張っていて、プラスチックに穴を開けて無理やり便座を後ろに下げようとしても、取り付けができません。

IMG_6361
シャワーノズルの格納部分が邪魔をする。。。

今日こそシャワートイレが完成すると考えていたので落胆してため息しか出ませんでした。ジェイミーもため息を付いてましたが、さすがプロの水道工事屋さん、解決策を考え始めます。解決策は、まずこの長型(Elongated)の便座にあう便器を探して注文する。もしその便器に便座がフィットしなければ、長型(Elongated)の便座を返品して、通常型(Normal)の便座を注文する。
解決策が決まると、ジェイミーは早速Plumming Shopに便座を持って出かけて行きました。30分ほどで帰ってきて、一番長い便器を注文して、明日の朝到着するから、また明日来ると言って帰りました。この日は水曜日、今週中にはシャワートイレが完成するのか。。。

Thursday, February 7, 2019

ロンドンのトイレ事情−シャワートイレがやって来た(取り付け編1)!

アマゾンでFLORYのシャワートイレを購入することに決め、水道屋さんに取り付けを依頼しました。水道屋さん(ジェイミー)から「電気屋さんに、電源プラグをトイレの裏側の壁に新設してもらってください」と依頼されたので、その工事も依頼し電源を2個設置してもらいました。幸い、床下に使用していない電源があったので、それを延長し、30分ほどで簡単に電源を設置してもらえました。イギリスでは水回りに電源プラグを設置することは禁止されているようです。
準備がすべて整いジェイミーの出番!トイレの土台を壁から取り外し、便座を簡単に取り外し、シャワートイレを取り付けるプラスチック製の土台を取り付けるところでジェイミーが「There is a problem!」とトラブル発生!
下の図にあるように便座を支える2つの穴から水のタンクまでの距離は最低30ミリとあるので、うちのトイレは余裕で30ミリ以上あるので大丈夫と思っていました。

スクリーンショット 2019-02-06 19.16.50
Amazon UKのFLORY EUの説明図から引用

しかしながら、実際には30ミリあれば十分なのですが、我が家のトイレはデザインのためか下の写真のように便座のすぐ後ろが丸みを帯びて少し盛り上がっているのです!この出っ張りが邪魔をして便座を取り付けるプラスチックの土台が取り付けられないというのです。

IMG_6486
この出っ張りが邪魔をする(汚い画像ですみません。。。)

「ジェイミー、どうしたらいい?取り付けられないよね?このシャワートイレットは返品しないとダメかな?」と聞くと、「Plumming Shopに行って、このシャワートイレが取り付けられる便器を探してくるよ」との返事。「え、便器を取り替えるってこと?それ、高いんじゃないの?」と思ったけど口には出しませんでした。
20分ほどするとジェイミーから「高級品と廉価品があるけど、どっちにする?」とSNSがきて、恐る恐る「値段は?」と聞いてみると「高級品が130ポンド、廉価品が80ポンド」とのこと。「へ?桁が1つ間違ってませんか?だって、某日本製は1000ポンド以上だったよ?」とは返信しませんでしたが、ここはオススメにしたがって高級品をチョイス。
ほどなくしてジェイミーが帰ってきて「2日後には便器が届くから、Plumming Shopで支払いしておいてね」と。「便座が届いたら、連絡して。またスケジュールを調整して、出来るだけ早く来るから」と言って、取り外した便器と便座を元に戻して、その日は終了。
うーん、道のりは長い。。。

Tuesday, February 5, 2019

ロンドンのトイレ事情−シャワートイレがやって来た(調査編)!

IMG_6407
完成したシャワートイレ

紆余曲折があって、TOTO製のウォシュレットを断念した後、どうしたらシャワートイレを導入できるか模索しました。考えたのは3つ。1つ目は、日本向けの製品に変圧器をつけて使う。2つ目は海外仕様のシャワートイレを日本で購入して持ってくる。3つ目はイギリスで購入できる廉価なシャワートイレを探す。結果としては3番目の選択肢が最適でした。
日本向けの製品は高性能なものが安く手に入るのですが、変圧器を置く場所に困ること、もし高電圧のイギリスの電気でショートしてしまい火事になったら火災保険の対象にならないので却下しました。海外仕様の製品はアマゾンや他のネットショップで見かけたので、実際の製品をみるために有楽町のビックカメラに行ってみると、中国向けの製品しかなく、操作画面やマニュアルも中国語。そして、電圧はTOTO製が220ボルトまで、パナソニック製が220〜240ボルトで、イギリスの電圧で使えるのはパナソニック製のみ。これもマニュアルが中国語だと説明書を理解できないので却下。
最後に残った手段としてイギリスで購入できるシャワートイレを探すことにしました。近所のPlumming shop へ行くと東南アジアで見かける小さなシャワーのついたビデが売ってました。夏場は良いかもしれないけど、冬にロンドンの冷たい水道水でお尻なんか洗った日にゃ出るもの出なくなるんじゃない?と思って却下。大きなDIYショップに行ってもシャワートイレは見当たりませんでした。
アマゾンUKで検索すると日本製はTOTO製のみ。その他の日本製は日本仕様のものを輸入して売っている模様。あとはお湯が出ない電気を使わない製品がいくつか見つかりましたがこれも上と同じ理由で却下。1つだけFLORYと言う中国の会社がUK仕様でUKの規格を遵守した製品が見つかりました。値段も300ポンド以下でそれほど高くなくレビューもほとんどが星4つか5つ。水道工事屋のジェイミーに確認すると「取り付けできる」とのことだったので、日本製じゃない点は気になったのですが、とりあえず1台試してみようと決め購入しました。

スクリーンショット 2019-02-07 19.10.55
Amazon UKから引用。購入したのは便座部分のみ。

Sunday, February 3, 2019

ロンドンのトイレ事情−シャワートイレがやって来た(序章)!

ロンドンと東京の2拠点生活を初めて約3年。ついに念願のシャワートイレの取り付けが完了しました!

57037486145__27901CB4-23A2-4A4D-BFA0-6D96A4E2C6C7
ベッドの色とマッチさせて完成したトイレ。

ロンドンに家を購入したのが3年前。それから、少しずつ改装の計画を進め、まず手をつけたのが水回り。前のオーナーが約20年前に改装してボイラーやお湯を貯めるタンクなどがいつ壊れてもおかしくない状態で、ついにお湯を貯めるタンクから水漏れ。急いで近所の水回り用品を売っているお店に行くと、水道工事屋さんがすぐに来てくれて、タンクとボイラーを今注文すれば、翌週には工事をしてくれることに(ロンドンでは、相当ラッキーなことのようです)。

ボイラーの交換はまた別途書くこととして、今回はシャワートイレのこと。ロンドンに家を購入してすぐに欲しいと思ったのがシャワートイレ。東京での快適なシャワートイレに慣れてしまうと、シャワートイレ無しの生活は厳しいものがあります。これ、日本人に限ったことだけではなく、誰でもそうみたいです。うちの外人も一回東京のお家のシャワートイレが壊れた時に「今すぐに買ってこい!」と言わんばかりの勢いで文句を言ってたし、カリフォルニアに住む友人は、日本でウォシュレットに感動し、帰国後自宅にTOTO製のウォシュレットを導入してました。

東京の自宅は簡単に自分でもシャワートイレの取り付けが出来たので、ロンドンでも簡単に取り付けが出来ると最初は簡単に考えていました。成田空港でも売ってるぐらいだし。そう思ってインターネット上でイギリスでのシャワートイレの情報を調べてみてもなかなか情報が出て来ません。調べてみるとTOTOさんのショールームがSt John Streetにあるとのことなので、早速行ってみました。中に入ると最新式の浴室やシャワーが展示されていて、ウォシュレットも最新式。でも日本と違うのはヨーロッパ用にデザインされた四角形っぽいトイレもあること。ショールームではスタッフが丁寧に説明してくれ、製品に関する質問にも即答してくれました。ここはショールームで販売は行っておらず、最寄りだとC.P Hartさんが取り扱っているとのことでした。帰り際にカタログとTOTOのロゴの入ったエコバックをいただきました。

帰宅しC.P Hartさんのホームページから、予約をして後日訪問しました。結果から言うと、ここに依頼するには至りませんでした。一番の理由はお値段が張ること。トイレの取り替え、ウォシュレット、工事費を入れると1箇所5000ポンド!うちには2箇所トイレがあるので10000ポンド。日本円にして150万円ぐらい!他にも改装を控えているので、トイレだけにこんなにお金はかけられないと言うことで、一旦ペンディングに。
その間をしのぐために日本からパナソニック製のハンディトワレスリムを購入して持って来ました。これは結構便利で、日本国外へ旅行に行く時には必携品です。ただ難点は、外出先のトイレで水を入れて使うとなると恥ずかしいものがあります。


ちょっと長くなりそうなので、実際のシャワートイレの導入までは、次の投稿で。



Friday, February 1, 2019

Santander CYCLES - 赤い自転車

ロンドンでの移動には地下鉄やバスが便利ですが、朝夕の渋滞やラッシュ時の利用はイライラします。バスに乗っていると横をスイスイとすり抜けて行く自転車を見ながら「自転車を買おうかなぁ。でも、うちの階段を自転車を持って上がるのはとてもめんどくさい。多分、すぐに使わなくなる。。。」
街中で見かける赤い自転車はどうやって借りるんだろう?最寄りのステーションは結構遠い(徒歩10分ぐらい)から使えないなと思っていたら、なんと自宅のすぐ近くにステーションを発見!新しく出来たのか、普段通らない道だから気がつかなかったのかはさておき、早速使ってみました。
使ってみるととても簡単で、画面の指示に従えば、最後にこんなレシートが出てきて、5桁の暗証番号が書いてあるので、その番号を自転車がロックしてある左側のキーに打ち込むと「チリン♪」と音がして自転車が解除されます。英語は苦手な人でも大丈夫なように、画面はいろんな言語に対応しています。もちろん日本語にも!

img_6433.jpg

詳しくは、下の公式サイトにあるYouTubeをみると参考になると思います。


使ってみた感想は、まぁ普通の自転車です。3段切り替えのギアが付いているので、脚力に合わせてギアを変更可能なのは良い点。東京にある電動アシスト付きの赤いレンタル自転車に慣れていると、最初は自転車が重く感じるけど、慣れればちょうど良い感じ。
注意する点は、「24時間アクセス可能で2ポンド(£2 bike access fee for 24 hour)」と書いてあるけど、30分以内にステーションに返却しないといけないこと。30分以上経過すると、30分毎に2ポンドがクレジットカードに課金されます(これ、気がつかずに24時間借りて2ポンドだと勘違いする人が多いようで、口コミに高額課金された!って書いてる人が結構います)。私なら適当にしか説明を読みませんが、うちにはこういうマニュアルをしっかり読む優等生がいるので、借りる前にしっかりと仕組みを理解できました。
何回か使ってみて便利だったので、会員登録をしてみました。会員登録には、イギリスの銀行のキャッシュカードまたはクレジットカードが必要なようです(日本で発行されたクレジットカードで試してみましたが、エラーになり登録できませんでした)。都度利用は日本で発行されたクレジットカードも使用できました。
会員登録すると、アプリではログインして確認コードをSMSで受信して入力すれば、すぐに使えるようになりました。下の写真のキーは翌日には自宅に送付されてきました。もっと時間がかかるかと思っていましたが、早く付いたのにはびっくり!Santander、なかなかやるじゃんと思っていたら、2個キーを申し込んだのに1個しか届いていない。別便でもう1個は届くんじゃない?とのん気に待っていても届かず、結局カスタマーサポートに連絡してもう1個送ってもらいました。

img_6432

使い慣れると行動範囲が広がってすごく便利です。注意しないといけないのは、日本と違ってイギリスで自転車は車道を走る必要があります。慣れないうちは少し怖いですが、無謀な運転をしない限り、車はちゃんと自転車を避けて追い越してくれます。信号では車用の停止線の前に自転車のマークが道路に描いてあって、そこで待機。信号が赤から黄色に変わるタイミングで自転車が一斉にスタート(スタートダッシュが大事)。大きな道路では自転車専用のレーンが設けられていて、自転車用の信号もあるので、慣れると快適にサイクリングできます。
アプリダウンロードしておけば、現在地とその近辺にあるドッキングステーション、利用できる自転車とドッキングステーションの数を教えてくれるのでとても便利です。ドッキングステーションがいっぱいで自転車を返却できない時には、ドッキングステーションターミナルの画面で「No docking point free」を選択すると15分時間が延長されて、近くで空いているステーションがどこにあるか画面で確認できます。

san

あと、便利なのがGoogle Map。自転車に乗るようになるまで気がつかなかったのですがGoogle Mapで目的地を入力すると、一番右に自転車での所要時間と最適ルートを教えてくれます。残念なのは、近くのステーションがどこにあるかは、Santanderのアプリに戻らないとわかりません。現在地から最寄りのステーションへの道順➡️現在地の最寄りのステーションから目的地の最寄りステーションへの自転車ルート➡️目的地の最寄りステーションから目的地への道順を1つのアプリで分かればとても便利なのにと思います。Santanderさん、頑張ってアプリを改良してくれないかなぁ。

gmap

自転車に乗り始めて欲しくなったのが、レインコートとバックパックです。ロンドンは突然雨が降るので、レインコートがあれば、少々の雨ならすぐ止むことが多いので自転車に乗ってもびしょ濡れにはなりません。色々試してみましたが、Uniquloさんの「ブロックテックパーカー」が個人的には一番良いです。
この赤い自転車には荷台がハンドルの前に付いているのですが、小さくて安定しないので、スーパーで買い物を載せようとすると、なかなか安定しません。周りを観察すると、自転車に乗っている人はバックパックを背負ってる人が多いです。バックパックに付いてはまた別途記事にしたいと思います。